晴れ
鶏舎に行くと狸が罠に捕まっている。
ここ数日鶏の雛が小動物に襲われ数が減っていた。こいつが犯人だ。
午前中の作業を終え、鶏舎に狸の様子を見に行くと、罠に片足をとらわれたまま、それでも鶏舎の金網を破り中に進入し鶏を襲おうとしていた。
放っておけないので狸を肥料袋に押し込み更に自由を奪って鶏舎から出した。破られた金網は後で師匠と修理した。
師匠は何度も狸や狐に食べる分以上の鶏を持っていかれている。殺したいから殺しているといってもいい。動物が食べる分だけ殺生する、って言う話は嘘だ。
それから、この辺りの鹿や猪は田畑のちょっとした隙間から侵入して作物を荒らす。農家が油断すると壊滅的に食べつくす。
ここに来て、動物の死を多く見るようになった。気分がいい訳ない。
ゴキブリだらけの袋を担ぐこともある。それも慣れたけど気分いい訳ない。
都会の人は理不尽なストレスと闘い、会社に勤め高い収入を得、高額の所得税、法人税を納め、都市機能を充実させ、その恩恵が田舎にも及んでいる。特に農業には多くの助成金が投入されている。
田舎では、コンクリートから差し込んでくるような理不尽なストレスは無く、自然豊かなところで生活している。その裏で、都会の人が感じることのない不快な思いをしながら、地べたを這いずり回って食べ物を作っている。
今、僕の知る限りでは田舎で生きていく方が難しい。
トモカズです。そーなんだ。知らないことが知れてうれしい。環境が違うとこで生きていくって大変だ。憧れだけでない現実があるんだね。お互いにがんばりましょう。
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