晴れ
師匠の畑の一部は山の麓にある。そこの上何段かは放棄地なので、動物の被害が多い。昨日のニンジンに続いて、ここではキャベツが根こそぎ食べられている。できることは、動物よけネットをしっかり張りなおすことだけだ。
午前中の作業が終わろうとする頃、外の畑のネットに鹿がつかまって暴れているという連絡が入った。そういう場合、市役所に連絡して、鹿を処分してもらうことになっている。
畑では角がまだ10センチもない雄鹿がネットに短い角を絡ませて大暴れしていた。昨晩から逃れようと暴れているはずなのにまだ暴れ続けている。
見ていると、市役所の人が来て、猟友会の人が来た。
猟友会の人はナイフと木の棒を持って鹿に近づいていく。棒で鹿の後頭部を殴ると鹿は気絶するように倒れこんだ。そこを刃渡り30cmほどのナイフで心臓を一突きする。鮮やかだった。
ここに来て、動物の死をたくさん見るようになった。どういう理由があるにせよ、殺すだけというのはおかしいので、できる限り食べることにしたい。それを猟友会の人に話すと、さばいてやるからついて来いという。
誰も来ないような雪の残る山奥の道の行き止まりまで来た。その奥にこうして殺した鹿を捨てる穴があるそうだ。その手前で鹿をさばく。手際が良かった。30分ほどで4本の脚と、背肉2本、心臓1個が切り取られた。
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