2012年8月19日日曜日

おばあちゃん

実家に帰ると、必ず近くの老人ホームに住んでいるおばあちゃんに会いにいく。おばあちゃんは大正9年生まれで92歳だそうだ。毎回聞くので間違いない。おばあちゃんにとって僕は一番うれしいゲストのようだ。初孫だから一番思い出が多い。おばあちゃんは僕を今でも知明ちゃんと呼び、会ったら手を何度も何度もさする。これは記憶にある子供の時からずっと変わっていない。
話すのは、亡くなったおじいちゃんの事、僕が好きだった浦島太郎の本の事、何度同じことを話してもいいんだ、相手がおばあちゃんだから。
少し耳が遠くなったけどまったくボケてない。
帰るときはハグをして別れるんだが、おばあちゃんすごく喜んでくれていた。
おばあちゃんの為に会いに行ってあげていたと思っていたのだが、違う。僕の為に行っているんだ。地球上に僕をあんなに手放しで喜んでくれる人はおばあちゃん以外にいない。

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