2014年3月1日土曜日

大きければいいというもんでもない

前職の上司から打ち合わせの席から電話があった。
聞いてみると、日本全国の遊休農地1200か所を農地として有効利用するプロジェクトがあり、そこに1000兆円の国費がつぎ込まれるという。その時点で聞く耳が失せた。日本の国家予算が100兆円。防衛費が5兆円。それに1000兆円とは誰のそろばんか知らないけど大きければいいというもんではない。いや聞いた。大阪万博のプロデューサーの一人のそろばんらしい。大阪万博1970年。今から44年前。仮に当時30歳の若者であったとしても、今は74歳。昔大きなことをやり遂げた人はもう一花咲かせたいと頑張れば頑張るほどうまくいかない。
企画書をファックスでもらい一応読んでみた。よくある、いわゆる”パラダイス構想”だった。
このプロジェクトは農を中心にして地域おこしをするというものだったが、これを真面目につくりあげたとしたら巨大な高齢者介護センターが出来上がったろう。次の世代に何かを残すどころか自分の老後を心配するような物悲しい企画書だった。

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